可行道琴室


陳逸飛油畫 "年輕的大提琴手" 可行道琴樂沙龍&二胡教室 www.kakodo.org
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カテゴリ:可行道徒然の記( 6 )


伝統vs新世界

朝日紙の別刷り『GLOBE』12月4日最新号は
「ワイン、変る世界地図」のタイトルで
地球規模の拡大をみせるワイン産地と
消費の現状を特集していました。

おもしろいのはワインの伝統的生産国と
「新世界」とよばれる新興生産国
それぞれのロジック(論理)が描くコントラストです。

伝統国は自らの強みをテロワール(風土/自然条件)と
洗練された醸造手法に基くブランド性…「定性的評価」に求め
新興国は最新の科学的生産技術を駆使
トータルな「定量的評価」を足掛かりにコスト攻勢もからめ
拡張する市場に切り込む。

"伝統と革新の相克"というテーマは
狭くワイン業界に限られた話ではなく
どのマーケット(業界?)にも観察される“新陳代謝”なだけに
足もとの二胡の現状を考える意味でも興味深く読まれました。

 伝統とは伝統を受け継ぐ者こそ最もよく革新しうる。
 伝統の真ん中から革新性は誕生=突破する。

…両者の関係についてそんな理解でおりますが
これはまさに(やっぱり!?)扁筒二胡(=楕円琴筒二胡)の謂いなのでありました037.gif

さて特集には
「言葉で評価されたワインを好むひとびと
点数だけで評価されたワインを追い求めるひとびと」
がおり
「生まれか・育ちかではなく
ある時期は土地の力がワインを生み
ある時期には技術によって成長を遂げて行くというサイクルを
歴史は繰り返している」
との気鋭ワイナリー・オーナー(inカリフォルニア)の見解も紹介されています。

伝統か革新か??・・・
解答はその時どき人とびとがなにを嗜好するかに習い
絶えず両論併記的にならざるを得ないのでしょう。

伝統と革新をふたつながら一身に収める
ほかならぬ扁琴の超越性はべつとして!?006.gif
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by kakodoschool | 2011-12-10 17:12 | 可行道徒然の記

「監製」ということ

指揮者というのはある意味神秘的な仕事。
音は鳴らさないけれど
言葉で説明できない何か象徴的なものを求められる。
たとえば往年の名指揮者カール・ベームやセルジュ・チェリビダッケは
技術に決して優れていたわけではないけれど
彼らが指揮台に立つからこそ鳴る音というものが
確かに存在したんです
佐渡裕


寒暖の"ヴィヴァーチェ"なテンポにふりまわされがちなこのごろですね058.gif
マンゴ・シャーベットのように硬く鋭いしかも甘い調べを響かせて
シーズン到来を悦んでいるのは店内の二胡たちです(..とくに扁琴072.gif!?)。

指揮者:佐渡氏へのインタビュー記事からの引用は
血のなせる演繹法の賜物…"音楽"にまつわる証言として興味ぶかいですね。
かれら血脈のオマージュとしての音楽理解―
単に経験の集合ではなく
特定の経験をある秩序のもとで集積・昇華させる血の働き。
それらは良質な音楽ホールや美術館において鑑賞・体験されもし
さらには場を貫く気であるともいえましょう。
そして一流の継承相伝は伝統の揺るぎない流れを育み
われわれに芸術の確かな存在と息吹を感じさせるに至ります。


…二胡にその息吹がふきかけられたとしたら?
「陳耀星監製」の銀象嵌はそのとき神秘の象徴として耀きだすのです。
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by kakodoschool | 2011-12-03 15:26 | 可行道徒然の記

ロータリー・エンジン!?

以前から関心のあるクルマ(≒技術?)に
"ロータリー・エンジン"があります。
報道によると研究開発こそ継続するものの
車載はまもなく打ち切りになるそうですね。

・他社が追随せず独自技術として発展
      ↓
・研究・開発資本競争での不利(多社対1社)
      ↓
・競合するレシプロ(汎用型)エンジンの著しい進化
 とくに燃費効率の向上
      +
・精密な部品精度が求められ割高
      ||
「優れた製品必ずしも優れた商品ならず」

…こう総括する新聞記事を
もうひとつの傑出した技術の所産である
楕円琴筒二胡…扁筒琴の今日と重ねて
興味ぶかく読みました。

「しかし水素に適したRE(ロータリー・エンジン)は
今後飛躍的に普及する可能性がある」

高彩度・高出力..だけど高コスト・高燃費(松脂消費量不少w)
"エリプス(ellipse/楕円)・エンジン"は
《琴人一体》の妙境に導かれる法悦の琴として
これからも奔りつづけます!

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       老紅木"エリプス"琴筒/銀象嵌"陳耀星監製"銘 
       ※販売済み。お買い上げ有難うございます。


株式会社可行道
鎌倉市由比ガ浜1-1-16
0467-24-9380㈹
営業時間11:00~18:00
水曜定休
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by kakodoschool | 2011-11-20 15:38 | 可行道徒然の記

レシピ(Recipe)更改!?

諸国山海より珍奇な産物を集め 贅をこらし(…)を封入して新調された二胡も、依然、ボウルや小皿毎 定量きっかりによそわれ整然と並ぶ厨房食材があたえるであらう、この後に俟つ甘美な夕餐に対する予感以上の現実は与えない

果実酒に供されるべく早暁に捥がれたみずみずしい果物たちがコンポートに頂をなして合唱する台所・・・リキュール色に染め上げられ、時間と抱き合いガラス器を十分沈澱したころ銀器に注がれ列をなして運ばれるだらう舞踏會までには、まだいくらかの歳月を要する

熟成を鍵とする《レシピ》はあらかじめ定まって(決まって)いる。歳月とステップを刻む《協奏》のレパートリーは、個々の優れた食材の持ち味が大いなる時熟について冒険的な夢想へと誘惑しようとも、アプリオリなる逆算式によって厳密に仕組まれているのだから

中欧/ヴィーン産フォアグラ...
Thomastik-Infeld
...”Bian-tong Erhu”と題書きされたレシピが厳密な要求と引きかへて約束する予定調和に、どんな不確定的アロマを加=減味するのであろうか?

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by kakodoschool | 2009-01-10 18:22 | 可行道徒然の記

扁筒琴とわたくし

   おほうみの磯もとどろによする浪 われて砕けて裂けて散るかも
                 鎌倉右大臣実朝 詠

詩人がおのれの存在と等価でありうるひとつの絶唱をものするとき、その境地にはにいかなる意気地があったものか、それはその境地にすすんだ詩人にのみ解されることだったとしても、いまわたくしは、武人実朝とおぼしい、おほうみに伍さんとしたひとり軍人音楽家の芸術-軍旅境涯の陣中に、新領野を燦然と建立したひと振りの剣をば観る思いがいたします。

扁筒二胡...わたくしもまた陳耀星先生への尽きせぬ敬愛のうちに
かの刀剣の如き冴えを愛するようになったのです。

   
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by kakodoschool | 2007-03-23 14:39 | 可行道徒然の記

Gustave BERNARDEL

  ちかごろ仏蘭西産Rosin ベルナデルをもちいるようになって、以前との運弓感覚の落差から、ちょうど空港や基幹駅に設置された移動式歩道の上を歩くに似たかるさを覚え、しかも身軽さは細動するおはじきのような音の粒粒をこぼれ出しながら持続しつづけているのですから、なんとも愉快です。
  季節や場所のコンディションごと、最適な銘柄を定めて常用するのはセオリーですが、こんなに手ぢかな“はこにわアトラクション”仕立ての遊戯もたのしいですね。軽快にこぼれちらばる音のつぶつぶを手もとにかき集めようとしてか、左手指がいささか疲れ気味です。

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by kakodoschool | 2006-09-26 18:24 | 可行道徒然の記